読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

MMDとUTAUでできること

ゆっくりといきましょう

UTAUの調整 ~ HANASU

UTAUはあらかじめサンプリングした音源で音階を奏でることができる歌声合成ソフトです。飴屋/菖蒲(あめや・あやめ)さんが開発・公開されています。仕組みは異なりますが、初音ミクさんで有名なVocaloidもあらかじめサンプリングした声優の方の声を合成させ歌わせるものです。

 

f:id:kwmgc:20160603114504j:plain

                                                                                 MMDを始めた頃に作成したものです (^_^ )

 

本来、UTAUは歌わせて楽しむものなのですが、音声を合成するという機能を使って動画用のセリフを喋らせているのです。このUTAUを使ってセリフを喋らせることをニコニコではHANASUと呼んでいます。簡単ですが、今回は私なりのHANASUの調声方法を説明します。

まず、私がHANASUを始めるきっかけとなった動画をご紹介します。この動画の作者のinaphonさんはUTAUの初期に様々なMMD動画を公開され、UTAUユーザーやUTAUキャラクターの性格付けに大きな影響を与えた方です。私もUTAUを使い始めた頃は、この通りに作成していました。

 

 

 

 

ですからこの動画にあるように、Tempo(拍子、喋る速さ)=120、 Quantize(単音の長さの調整幅)=L64 64分音符、Length(単音の長さ)=L16 16分音符、を標準として作業をしています。ちなみにTempo=120(4分音符を1分間に120拍)ですので、4分音符=0.5秒、16分音符=0.125秒となります。長さを調整しなければ「おはよう」は4文字なので(0.125×4)0.5秒使うことになります(実際には前後に間合いが必要となりますので1秒くらい使うことになります)。

話す音の高さ(ピッチ)については、当初はこの動画のとおり一語一語音程をとって言葉を置いていたのですが、Zteerさんが開発・公開されている、拡張ピッチエディタというPluginを知ってからはこれを使って調整をするようになりました。このPluginのすごいところは、並んだ言葉にフリーハンドでピッチが付けられることです。一語一語音程をとって音を配置するのは作業量が多く修正等も大変です。必然的に長くUTAUの調整に時間がかかります。しかし、このPluginを使い始めてからは作業量がそれまでの何分の一かに激減しました。

特に音階も気にすることなく使えるのですが、私の場合は、喋らせるキャラクターごとにベースとなる音を決めています。ちなみにデフォ子とユフはE4♭、テトとモモはG4♭をベース音としています。これはこの音あたりが私のイメージするキャラクターにあった声になり、また発音も聞きやすいからです。また、気持ちとしてはブルーノートも意識しています(たぶん関係ないと思いますが)。

 

簡単に手順を説明しますと、

  1. まずUTAUを立ち上げ、プロジェクトのプロパティで音源を選択します。
  2. その次に、Tempo、Quantize、Lengthを先ほどの値にします。
  3. そしてLyricに喋らせたい言葉を入れます(私は、間合いの調整をしやすくするため最初と最後に休符(R)を入れて作業します。
  4. 言葉のニュアンスに合わせて個々の言葉の長さを調整します。
  5. 言葉の範囲を指定して、ツール>プラグイン>拡張ピッチエディタ(またはNを押せばPluginの選択画面が出ます)で拡張ピッチエディタを立ち上げます。
  6. マウスでピッチ曲線を描き、試聴で確認、必要に応じ修正します。
  7. エンベロープ(個々の音の出方を調整するものです。特に伸ばす音では抑揚をつけるのに使います)や音量の調整を行います。
  8. 聞き取りにくい音などがあれば先行発声やオーバーラップを調整(エンベロープの調整でも対応できます)します。
  9. 必要に応じフラグ類(それぞれの音を細かく調整するためのものです。音をかすれさせたりザラつきを抑えたりすることができます。また声質を調整することもできます)を調整します。

作業としてはこの通りですが、実際は、聞いて⇔直しの修正が何回か繰り返されます。

 

f:id:kwmgc:20160603114934p:plain

 

きれいにHANASUさせるためには、喋るリズムにあった音の長さの調整とイメージ通りの音程でピッチ曲線が書けているかどうかによります。しかし、これが一番難しいところで、私もまだ試行錯誤中なので・・・(スミマセン)。時間をかけて色々なセリフを作りながら慣れていくものなのかもしれません。ちなみに、標準語的な発音は最初の音にアクセントのある場合が多いのでアクセントの位置を意識して調整するようにしています。

拡張ピッチエディタを使えばとても簡単にHANASUの調整ができます。これからやってみたいと思う方にはお勧めです。