MMDとUTAUでできること

ゆっくりといきましょう

短編小説の投稿 ~ (仮)明るく清潔感のある場所     

今回は短編小説をアップしてみます。

(この小説はアーネストヘミングウェイの短編小説「A Clean, Well-lighted Place(短編集:Winner Take Nothingに編集)」に影響を受け、大学生の頃に書いたものです。今回ブログにアップするにあたり加筆修正を加えました。文章の拙さは主人公の若さを象徴していると思っていただければ抵抗なく読めるかと思います)

  

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(仮)明るく清潔感のある場所

 

Part I

 その街には夜遅く船に乗って着いた。中央駅までの交通手段もないのでタクシーで向かうことにした。駅についてみると次の列車の時間まではまだしばらくあった。僕は列車が出るまでの時間をつぶす場所を探した。思いついたのは待合室だった。あそこならただで時間をつぶせるし夜風にあたって寒い思いをすることもない。駅の案内図で待合室の場所を確認すると、荷物を持って向かった。
 真夜中の待合室だというのにたくさんの人がいた。外国からの旅行者、学生、その少年に話しかけている酔っているような中年の人。つばを吐く人、ベンチの上で大の字で寝ている人。待合室に入るとそういった人々の視線をまともに感じた。タバコの煙が立ち込める部屋でたくさんの目が恨めしそうに、あるいはぼんやりと僕の方を見ていた。僕はしばらくその場に立ちすくみ、人々で一杯の部屋の中を見渡した。「座れる場所もないな」そう思うと急いでガラス戸を開けて出ていった。
 駅前の花時計の横を通り過ぎるとスクランブル交差点の向こうに見慣れた赤いネオン看板が輝いていた。夜の暗さのなかでアルファベットのイルミネーションが煌々と光を放っていた。何度も見慣れた場所だというのに初めてこのイルミネーションがあることに気づいた。その赤い看板のビルの隣にドーナツ屋があった。ドーナツ屋の明かりは店内の壁に反射され白い光を周りに降り注いでいた。僕は車の通りの少ない交差点を信号が青になるのを待って渡った。店の中は明るく清潔な感じだった。僕は荷物を置き、ミートパイとドーナツとジンジャエールを注文した。ミートパイを電子レンジで温めるのを待って、それらを持って外が見える席に着いた。そこからは通りの向こうにある駅の様子がよく見て取れた。僕はミートパイにかぶりついた。冷めてパサパサしていた。生地のしっかりしたパイを期待していたので予想外だった。ミートパイを食べ終わって時計を見ると12:05となっていた。そんなに時間は経っていない。ドーナツをゆっくり食べだした。店内にいた女の子二人が出ていき、客は向こうの隅にいる初老の人と僕だけになった。あの人も列車を待っているのだろうか鞄が大きい。僕はヘミングウェイのWinner Take Nothingを取り出して読み始めた。この本は一年以上も前に買ったものだが、まだ読み終えていなかった。他に興味をそそられる本を見つけるとそちらを先に読んだりしていたからだ。また思い出すと本棚から探し出して続きを読む。そういったことを何度か繰り返していた。何度も読み返したところもあれば、まだ読んでいないところもある。一度読んだだけであらすじも登場人物も忘れてしまったものもある。短編集だから他のものを先に読んでしまうのだろうか。それとも原文だからだろうか。いずれにしろ、読み始めはしたものの、未だに一冊を通して読み終えていなかった。
 しばらくすると、会社帰りらしき人がドーナツを買っていった。こんなに夜遅くまで仕事をしてるのは大変だ。そう言えば、ここの二人の店員もまだ働いている。二人とも若く学生のバイトのように見える。朝までここでいるのだろうか。一人暮らしであれば、こういった明るい場所が何がしら心地よいのかもしれない。

 本を少し読んでは目をあげ外の景色を見、ドーナツを食べる。この繰り返しで時間を使った。何回か繰り返した後、ドーナツは少しだけ残したままにしておいた。ジンジャエールもそうした。外を見ると信号機の青い光が夜の闇の中に溶けだしていた。だがそれも少しの間だった。信号が変わった。
 ひとりの男が入ってきた。中年で腹が出ていて、少し酔っている男が。彼はカウンターの一番奥まで入っていき、「ドーナツをくれ」と叫んだ。
 静かな気分を壊されて残念だった。きれいに磨かれた大きな窓ガラスを通して見る外の世界のようにここも静かだったのに。信号が変わり車が止まり、また動き出す。目に入る光は交差点の向こうの駅の明かりと信号の色。人の気配はない。ただ、ときおり通り過ぎるタクシーに人の影を見るだけっだった。
 店員は静かに答えた。「どのドーナツにしますか。」
 「ドーナツをくれ。ドーナツ。」
 「これですか。」
 「ああ、それでいい。」
 ドーナツ屋にはいろいろなドーナツがある。それぞれ一つ一つに発音しにくい名前がついている。そこに意味を見出していれば名前を並べて注文することもできるだろうが、そうでなければウインドウ越しに並んでいるものを指さして注文するしかない。
 「久しぶりだな。」酔った男は言った。
 「ええ。」店員が答えた。
 「お前ら、きちんと学校へ行っているのか。」
 「ええ、一応行っています。」見た目年上の店員が答えた。
 「二人とも同じ学校か。どこの大学だった。」
 「〇〇大学です。」年上の店員が地元の大学の名前を答えた。
 「お前もそうか。」と若い方の店員に聞いた。
 「いえ、違います。」
 「それじゃどこだ。」
 「彼は専門学校生なんです。」年上の店員がお茶を濁すように言った。
 「そうか。」男は聞き流した。
 「大学で何を専攻しているんだ。経済だったか。」大学生の店員に聞いた。
 「いえ、法学です。」店員はにやけながら答えた。
 「ああ、そうだった。」男は納得したように言った。
 「お前、佐藤だったな。」
 「いえ、違いますよ。」店員は笑いながら答えた。
 「お前が佐藤か。」若い方の店員に向かって聞いた。
 「いえ、違います。」
 「あれ、あいつはどうした。今日は休みか。・・・そうだ、お前、小林だったな。そうだろ、小林。」と大学生の店員に向かって言った。
 「いえ、違います。」
 この中年の男は何者だろう。酔っていることは間違いなさそうだが。夜の寂しさを紛らわせるためにやって来たのだろうか。酔っていなければ教師として通じそうな男なのだが。最初に入って来たときは、バイトの学生の恩師のような様子だったのだが。
 窓の外では信号の色が変わり、車が止まった。
 僕は時計を見た。列車が出るまでにはもう少し時間があった。ドーナツをかじり、ジンジャエールを少しすすった。少し早めに行った方がいいかもしれない。
 店の中ではロック音楽が流れていた。ディスクジョッキーが外国人だったからFENか何かだったのかもしれない。今では店全体が夜のしじまから浮いているように感じた。それでもロック音楽は店の雰囲気に合っていた。ブルースでも流していたらたまらなかっただろう。夜のとばりをより重くするだけだ。それに、隣の赤い看板に合わないだろう。
 店に入ってきた中年の男はそこだけ店の雰囲気を変えていた。彼はブルースの静けさでもロックの軽さでもない音楽が似合いそうだった。僕は時計を見た。そろそろホームに列車が入ってくる頃だろう。ホームに入って列車に乗っていたほうが静かかもしれない。男は、まだ大きな声で話をしている。窓の外を見た。車は通っていない。人の姿も見当たらない。改札の明かりは信号の向こう、遠くにある。
 「いいか、お前ら。」中年の男は店員にしきりに話しかけている。店員は聞いていないようだった。
 「いいか、若いということはいいことだぞ。」彼は店員の注意を引こうと相変わらず大きな声で話している。
 「いいか。若いことはいいことだぞ。俺だってもっと若ければいろいろやれたはずだ。そうだろ。」強引に返事を引き出そうとしていた。
 「え・・・、ええ。」大学生の店員は笑いながら答えた。
 「くどいな。」と思った。だがすぐに思い直した。人にはいろいろある。分かっていないことに自分の評価を出したくない。それに他人のことにはできるだけ干渉したくない。この人たちにこれ以上付き合うこともないだろう。残りのドーナツを口に放り込み、ジンジャエールを飲み干した。店員の言葉を背中で聞いて店を出た。
 店の奥の初老の人はまだ静かに座っていた。

 駅に入っていくと会社員らしき人が僕の前に改札に入っていった。いったいいつまで働かされるのだろう。僕の前を歩いている会社員と彼を照らすホームの薄暗い明かりはロックもジャズも似合いそうになかった。
 ホームに止まっている列車に乗り込み、窓際の席に座った。まるで行く先の分からない列車に乗っているような気持ちで外を見た。改札の明かりの下をドーナツ屋にいた老人が入ってきた。

 

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(当初の構想では、Part IIで港から駅、ドーナツ屋、列車までの同じ時間の経過を老人の視点から見た物語として書き、Part IIIで若者と老人が列車の中で同じ時間を過ごす物語を書くということになっていましたが、(例によって)Part IIの途中までしか筆が進んでいないのと、短編小説としてある意味Part Iで完結しているともとれますので今回はPart Iのみでアップさせていただきました。)

 

いかかでしたか。小説は映像や音声を読者の方に「おまかせ」するのでMMDで作るドラマのように映像化したものに比べ読者の方が具体的な場面を自由に想像することができると思います。また、詳細にこだわらなくていいので作りやすいところもあります。映像や音声を付けたものは直観的に入ってきやすく、それだけ影響も受けやすいと思います。作る側としてはやはりそのことが気になります。そういったことを考えるとほのぼのとした動画が見る側、作る側にとっても一番いいような気がします。

 

MMDドラマなどの作品を作るとき、概ねのテーマと方向性は見せますが、全てを語ってしまわないようしています。それは小説のつくり方に似ているのかもしれません。作者として伝えたいことはあるのですが、見ている方が自由に感じ、考えていただく部分を残しておきたいのです。チラ見させてあとは見ている方におまかせする。そんなスタイルを楽しんでいます。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

最近作った静画について

最近何枚か静画を作りました。静画はある瞬間を切り取ってそこに伝えたいものを込めるので動画とは違った難しさがあります。また、MMDで静画を作ると(3Dなので)細かく構図を修正できます。ちょっとした構図の違いでも絵の雰囲気が変わってくるのでなかなかカメラが決められなくて細かな修正を繰り返してしまうというところがあります。そんな細かなところは、後から見返せばどこかわからないくらいなのですが、意外と作っているときには気になるものです。

 

まず一つ目はこれです。タイトルは「Summer Wind」としました。作ったのがちょうど暖かくなって初夏の雰囲気を感じた頃でしたのでそうしました。モチーフはカリオストロの城のオープニングで夏のドレスを着た女の子の横を旅人の車が通り過ぎるシーンからです。何となく穏やかにながれる初夏の時間の中で、通り過ぎる旅人と女の子が同じ場所と時間を共有している絵です。旅人なのでもう一度この地を訪れることはないかもしれませんし、旅人と女の子がもう一度どこかで会うこともないかもしれません。人生のある瞬間を同じ場所でいた。その切ない空気感を何とか出したかったのですがどうでしょう。

絵はもうすこし立体的な構図にしてもよかったのですが、手前の女の子と同じように奥の旅人もこの絵の主人公なのでどちらにも焦点が合うような配置にしました。

 

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つぎはこれです。上の作品の続きのようにも見えますね。その解釈で結構なのですが、ここでの主役は影です。よく見ていただくとわかりますが、右上にある月は光のあたっていない部分も描かれています。月の影になった部分には表面の模様がうっすらと見えます。その月明かりに照らされて車の影が伸びています。車からはヘッドライトの白い光が伸びています。その光に照らされたものにも恐らく影が伸びます。そういった影が作り出すコントラストを表現したかったのです。ですのでタイトルは「Silhouette」としました。

 

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 もうひとつ。これはいつもとは少し雰囲気が違いますが、モチーフは映画「レオン」からです。主人公が朝早くニューヨークの通りを歩いていて朝日に気がついてふと視線を上げたところを絵にしました。朝日は恐らく主人公の視線の先、絵の左上にあると思われますが、周囲に建物が立っているのでこの絵からは分かりません。まわり込んだ光が主人公の奥に延びる道路から射し込んでいます。主人公の後ろにはこの街を象徴する黄色いタクシーが走っています。その奥にはもうひとつこの街の富を象徴するリムジンがこちらに向って走ってきています。絵の右側にある建物は薄っすらと朝日を反射しています。朝日、車のライト、建物の反射光など様々な光が象徴的なことからタイトルは「Morning Lights」としました。なお、元の映画の舞台はニューヨークなのですが、この静画に使わせていただいたステージはオークランドです。また、このようなシーンが映画にあったかどうかは・・・。

普段はテクスチャを使っていないモデルを使うことが多いのですが、今回のようにテクスチャを使っているモデルを使うと、かなり写実的なものができることがわかったので載せてみました。

  

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いかがでしたか。静画は動画とは違って見る側にいろいろ想像する時間を与えてくれます。作るときもそういったとことに気を付けていますので、時間のある時は謎解きのつもりで見てくださいね。

 

 

 

モデリングを少しずつやっています

最近はモデリングを少しずつやっています。今までも簡単なアクセサリは自作していましたが、少しモデリングを練習してみようと思い、いくつかモデルを作ってみました。自作の題材でいくつか作りましたが、下絵もなくいきなりモデリングソフトで作るものですから見た目も拙いものばかりです。

本来、モデリングは下絵を描いてそれをもとに作成するものなのですが、私の使っているメタセコイアLEというソフトは絵を描くように簡単にモデルを作ることができるので、下絵を描くことが慣れてない場合は、いきなり作り出してもそう大差のないものができます(つまり拙い絵をモデリングソフトで描いてるということですね)。

それでも下絵がある方が作りやすいのは確かです。ちなみに下絵をもとにこのようなものも作ってみました。

 

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 動いているのはこちらです。  

 

 

 モデリングは造形した後、造形の表面に模様(テクスチャ)を適用したり、動かすためにボーンを入れたりします。また、物理演算でモデルを動かす場合はぞれぞれの部位が物理演算で動いたときにめり込まないように剛体というものを入れたり、その剛体の動きを調整したりする作業などが出てきます。私はまだまだ初心者なので、造形してボーンを入れるところまでです。また、ドラマを主に作成していますので普段も物理演算を使うことはあまりありません。ですので造形からボーン入れまでで取りあえず自分の用途に使えるものが作成できます。

また自分用のモデルですので、作るときにも造形を複雑、精緻にするよりもできるだけシンプルに作る工夫をしています。造形を複雑にするとモデルを構成する面が増え、それだけモデルを動かすときにコンピューターに負荷がかかります。ドラマのように複数のモデルを一つの場面で利用することが多い場合は、モデルはできるだけ軽量である方が都合がいいのです。ただ、モデルを複雑にしたり精緻にするほうが映像のインパクトが強いのでモデルを精緻に作ることを好む方も大勢います。これはその人それぞれの作品のつくり方が反映されるところだと思います。

ちなみに精緻に作られたモデルはハイポリモデル(ポリゴンという三角形の組合せでモデルを構成していますので、ポリゴン数が多いといった意味ですね)と呼ばれ、それに対し簡略なモデルはローポリモデルとよく呼ばれます。ローポリモデルでグダグダのドラマを作る、それが私のスタイルですね。

 

 

習作ですが投稿しました

ここしばらく何も作らないでいたため色々忘れかけていました。これはまずいと思い、前から作ってみたいなと思っていたアニメ日常のシーンを作ってみました。いわゆる習作ものなのでいつものようにツイッターに投稿することも考えましたが、ニコニコの方にしばらく投稿していなかったのとエンコード方式も変わったのでその確認もしてみたいと思いニコニコに投稿しました。(最近、新しく何人かフォローしていただいたので何かアップしたいなと思っていたのもあります)

 

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                                   下のリンクから見れます

 

【習作】アニメ日常から(だけど、だいぶ違うよ・・・)[Eng sub] - ニコニコ動画


今回の特徴は、Aviutlでの編集を多く取り入れたことです。これまでの作品はMMDで出力した後はAviutlで効果音や字幕、シーンチェンジの挿入程度を行うだけでしたが今回は、画像にボケや影を入れたりするなど様々な効果を試してみました。この辺りはAviutlの練習を兼ねたものです。その他には、漫符を使い感情表現を直観的に伝えられるよう工夫してみました。

本来、私の作る動画はグダグダとしたものをダラーっとまとめるような感じなので、映像効果を付けることはあまり考えていませんでした。でも、Aviutlを使うことで少しはメリハリがついたものになったような気がします。ダラーっとしたのもいいんですけどね。

 

 

 

ユフさんのスケート ~ モデルの多段ボーン化

寒くなってきましたね。なんとなくユフさんにスケートを滑ってもらいたくなってモーションを作ってみました。スケートといえばあのスピンをグルグル回って最後パッと止まっりニッコリするというシーンですよね。ツイッターに作成したものをアップしましたのでよろしければご覧ください。

 

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                                下のリンクから見れます

 

MMDで回転や複雑なモーションを作る場合、モデルを改造してボーン構造を多段化することがよくあります。多段化することで上下、前後などの動きを別々のボーンに分けることでモーションの調整をしやすくするためです。ただ、今回作るモーションは、ただ単にスピンしてパッと止まるだけのものなのでそんなに難しくもありません。特にボーン構造を改造することもなく(これ以外にはスケートのエッジを作成し取付ける作業がありました)作業を進めました。一旦モーションはできたのですが、スピンをただ回るだけでなく上下に動く動作も付け加えたくなりました。上下に動くだけならセンターボーンとグルーブボーン(どちらもモデルの体幹を動かすための主要なボーンです)を使い分けることで多段化と同じ効果を得ることができます(まだまだ改造の必要はありません)。実際のモーションのつくり方は、左足、右足の両IKボーン(歩くときに接地感をうまく出すため、他のボーンが動いても影響を受けず動かないように設定しているボーンです)とセンターボーン(もしくはグルーブボーン)を順番に選択すれば最後に選択したボーンを中心に回転するようになります。これで回転させながらモーションを登録していけば作ることができます。ただ、MMDでは180度(正面~真後の回転ですね)を超える回転は正面からのマイナス回転として逆方向に回るようになるので、180度未満で回転を細かく繋いでいかなければなりません。こうして作業を進めればスピンのモーションはできあがります。できあがったモーションを見て、今度はこの上下の動きに足を前に伸ばすモーションを付け加えたくなりました。この作業にはIKボーンのモーションを再度設定しなおす必要があります。先ほど述べた通りIKボーンは他のボーンの動きに影響を受けないように作られた特殊なものなので簡単に調整ができません。モーションを登録しているフレームごとに修正を試みましたが他のボーンが回転しているためかIKボーンにねじれが生じます。IK設定をオフにすることもできるのでそれで試してみましたがどうもうまくいきません。そこでモデルのボーン構造を多段化して修正することにしました。多段化の方法はいろいろありますが、今回は任意の回転中心を作成する方法で対応することにしました。

任意の回転中心とは任意の場所でモデルを回転させるためのボーンです。スポーツやアクションなど回転を伴うモーションの他、ドアを開ける、歩きながら回り込むようなモーションにも使うことができます。作り方は、モデルをPmxEditorに読み込み、編集>ボーン>「全ての親」ボーンの追加を2回繰り返します。これで全ての親ボーンが3つできますが、上から2つ目のものを「任意の回転中心」に名称変更します。3つ目のものは「全ての親2」とし、付与の欄の「移動+」を押し(色が変わります)、付与率を-1、付与親を1(任意の回転中心)とします。これで任意の回転中心ボーンを動かせばモデルが好きなところで回転するようになります。この任意の回転中心を使えば、先ほど左足、右足のIKボーンとセンターボーンにつけたモーションをこのボーンのモーションで置き換えることができます。

 

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ツイッターにアップしたものは、結局、足を前に出すモーションは採用せず、最初の改造前のモーションを使いました。それじゃ、任意の回転中心ボーンはいらなかったんじゃないかって?実はMMDにはボーンのモーションを他のボーンにコピーする機能が備わっています(モーションフレームをコピーした後、貼り付け先のボーンを選びCtrl+Fで貼り付け)。任意の回転ボーンにはセンターボーンの回転とおなじモーションを設定しました。これで当初の回転の2倍の速さでスピンすることになります。当初の目的とは異なりましたが、モーションをよりビビッドにすることができました。なお、スピンの回転の速さは徐々に早くなり、ピークの後、徐々に遅くなっています。気がついていただけましたでしょうか。

 

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再びWindowsのモヤモヤ ~ Anniversary updateへの更新

特段作業もしなくぶらぶらと毎日を過ごしています。そのせいか、ふとつまらないことをしてしまうものですね。Windows10へのアップグレードを終えて4ヵ月、なんとなくOSの更新ファイルを確認していて、Anniversary updateをダウンロードするのボタンをクリックしてしまいました。

 

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いつかはアップデートしなければいけないので、そろそろいいかなと思ってしまったのです。予想されたことですががこのダウンロードファイルはかなりの大きさがあるようでした。また長時間ダウンロードに付き合うのも嫌だったのでキャンセルしようとしたのですが、一旦始まったダウンロードは止められないようです。Wifiの通信域を使い切ってダウンロードしているためインターネット閲覧などにかなり支障をきたします。その時は、まあ、仕方ないか、電源を落とせば止まるだろうと思っていました。でも、どうやらダウンロードファイルは細かく分けて送り出されているようで、電源を立ち上げなおすとすぐに続きのダウンロードが始まりました。これはダウンロードが終わるまでパソコンを立ち上げ続けなくていいのでいいアイデアですが、この感じではあと何日かこのような状態が続くなと感じました。

一日数時間パソコンをインターネットにつなげて、このダウンロードに1週間か10日くらいはかかったと思います。10月上旬になりようやくダウンロードが終わったのでAnniversary updateをインストールしました。UIなどは少しずつ改善が見られているようで細かなところで使いやすくなっていました。とりあえず終わったのでほっとしました。しかし、アップデート後の更新ファイルをインストールしようとするとうまくインストールしません。更新ファイルを拾い出すところまでは進むのですがダウンロードしないのです。Window10のWindows Update(設定>更新で表示)では多くの情報は得られませんが、タスクマネージャーなどを確認するとファイルをダウンロードしている様子はないのです。ここでいつものようにインターネットで解決策を探してみました。すると、同じように更新ファイルをダウンロードできない、もしくは途中で止まるという事例が多く出ているようです。エラーコードなどを頼りにダウンロードの一時ファイルを削除したり、トラブルシューティングで解決策を探してみたりマイクロソフトのホームページから改めて簡易修正ツール(BITSトラブルシューティングツールなど)をダウンロードして試してみたり、DISMコマンドを実行してみたり、システムファイルチッカーを試してみたりもしました。しかし効果はありませんでした。これらはインターネットの解決策のページて見つけた対策方法です。

これらに加えて手動で更新ファイルをダウンロードする方法も紹介されていました。これはMicrosoft Update カタログというものを使うか、Microsoft Download Centerのページからダウンロードするとなっていました。しかし、Microsoft Update カタログはインターネットエクスプローラIE)でしか使えないとなっています。IEはセキュリティ上の問題もあるので長く使っていませんでした。試しにIEで該当のページを見ましたが何かの制限がかかっているのかページがきちんと表示されずファイルの検索欄が出てきません。Windows10にしたときIEは使わないのでセキュリティ関係をかなり厳しくしました。その影響かと思い色々試してみましたがうまくいきません。仕方がないのでGoogle ChromeMicrosoft Download Centerのページに行きますが、該当のダウンロードファイルが検索で出てきません。これは後からわかったことですが、Windows10からはMicrosoft Download Centerでの更新ファイルの提供を取り止め、Microsoft Update カタログからのダウンロードのみになっていたようです。

Anniversary updateからもとのOSに戻せる猶予期間は10日間しかありません。この状態が続く場合、OSをもとのバージョンに戻すことも検討しなければならなくなります。しかし、もとのOSに戻してもいつかはアップデートしなければなりませんし、その時までにこの問題が解決されているかどうかもわかりません。確かAnniversary updateに更新したのは月曜でした。そこで次の更新ファイル(通例水曜日に新しいものが配布されます)がダウンロードできるかどうかで決めようと思いました。更新できないのがアップデート後のものだけならもしかしたらそれらのファイルは更新ファイルの検索で拾い出されてもファイル自体が既に不要となって存在していない可能性もあるのではないかと思ったのです。ところがその週は新しい更新ファイルの配布はありませんでした。検索して出てくるものは今までと同じものだけでした。そうこうしているうちにOSを戻せる期限が近づいてきました。そのうちなんとかなるだろうと思い、使いながら直していくことにし、もとのOSに戻すことは見合わせました。

OSを戻せる期限を過ぎて後、その週にいくつかの重要な更新ファイルが出されました。これらをダウンロードしようとしましたが、相変わらずファイルをピックアップしてもその後のダウンロードまで進まないままでした(Windwos Updateでの表記は途中で電源が落ちたとか、ダウンロードが止まったとか、最新のものですとか色々ありましたがもうこの時点では気に掛けていませんでした)。そうこうしているとデバイスの自動更新を止めているとうまくいかないケースがあるという記事を見かけました。パソコンのNVIDIAのグラフィックボードは300M以上あるドライバを毎月更新しています。さすがにwifi環境でこの更新に付き合うのは大変なのでこの不具合の解決策を探しているときに記事を見つけデバイスの自動更新を止めていました。そこでこれを自動更新に戻しました。しかし、トラブルシューティングで確認すると自動更新を認識していないようです。パソコン側からの設定はできているのでレジストリか何かでいじったのかと思いましたが、どうも違うみたいです。また、これとは別に各デバイスのドライバの更新確認もしました(20~30個くらいはありました)。MMDをやっているおかげか、細かな反復作業ですが気持ちが負けることなくやりきることができました。Intelのchipset関係のドライバなどに更新が必要でした。Anniversary updateからはドライバ周りの更新状態などを確認するようになっているらしく古いドライバだと更新に影響があるようなのです。

この辺りまでやり終えて改めてWindows updateで更新の確認を行いました。気持ち的にはもうできてもいいだろうという感じです。ですが、まだ状況は同じでした。ここまでやってどうにもならないので気持ちは半分諦めかけていました。それでももう少し調べてみると、Microsoft Update カタログから更新ファイルをダウンロードをするためには管理者権限でIEを立ち上げてMicrosoft Update カタログ用のActiveXファイルをダウンロードする必要があるとの記事を見かけました。もう他に方法もありません。これを試して見ることにしました。管理者権限でIEを立ち上げましたが前と同じようにファイルの検索欄が出てきません。インターネットオプションやセキュリティ、アドイン関連を見直しましたが直りません。最近パソコンにトラブルが多いのでFireWallなどを強化しているせいかとも思いましたがこれらでもありません。そんな時、ふとしたきっかけでIEActiveXの制限がかかっているのを見つけました。これだと思いActiveXフィルターを解除しました。ようやくMicrosoft Update カタログでファイル検索が可能になりました。試しにファイルサイズの小さいAdobe Flash Playerのセキュリティ更新を試してみました。成功です。ファイル適用ができました。

ここで一旦リスタートした方がいいかと思い、パソコンを再起動させました。すると、またMicrosoft Update カタログで検索欄が出てこない問題が発生しました。ActiveXコントロールの作動確認欄は出るのでActiveXのせいではないようです。色々試した結果は、管理者権限でIEを立ち上げActiveXが作動した後、再度Microsoft Update カタログの画面を読込まないと検索欄がうまく表示されないみたいです。何故かはわかりません。Microsoft Update カタログを使うのになぜIEでなければならないのかと思っていましたが、ActiveXという今ではあまり使われないものを使っているせいみたいです。

Windows Updateで検索すると2つ更新ファイルが拾い上げられたので(それまではもっとたくさんのファイルが出ていたのですが一時ファイルを削除したりしているうちに出なくなってしまいました)これをMicrosoft Update カタログの検索欄で拾い出しました。するとどちらもファイルサイズが700M以上というものでした。一応2つとも指定してダウンロードをやり始めましたが、さすがに両方はと思い、一つはキャンセルしました。今使っているwifiは10M約6分でダウンロードしますのでこのファイルのダウンロードには7時間はかかることを予想しました。

翌日このファイルのダウンロードが終わり更新を適用しました。OSのバージョン情報を確認するとOSビルドの数値が上がっていました。改めてWindows Updateで更新ファイルを確認しました。前回と同じ2つのファイルが拾い出されダウンロードが始まりました。どうやら今回はダウンロードを始めたようです。既にダウンロードしたファイルか別のファイルかどちらをダウンロードしだしたのかがわからなかったので、一時ファイルのデータを削除してMicrosoft Update カタログからダウンロードすることにしました。ところが一時ファイルのダウンロードデータを削除してもネットにつなぐとダウンロードを継続して始めました。これを止める方法はわからないのでそのままにしましたがすぐにダウンロードが止まってしまいました。そこで改めてMicrosoft Update カタログからダウンロードを始めました。これも700M以上なのでしばらくかかると思いパソコンを立ち上げたままにしていました。しばらくして様子を見るとMicrosoft Update カタログのダウンロードは途中で止まり、Windows Updateでのダウンロードが進んでいるようでした。そこでMicrosoft Update カタログのダウンロードをキャンセルし、Windows Updateのダウンロード完了を待ちました。Microsoft Update カタログで表示された700M以上のファイルで想定されるよりも早くダウンロードが終わったのでダウンロードの仕方でファイルサイズが異なっているのかもしれません。ようやくこの更新ファイルも適用することができました。

今回の更新はさすがにいろいろ大変でした。Microsoftではよくあることかもしれませんが、このAnniversary updateも期限に間に合わせるためとりあえずのまま公開した部分もあるような印象を受けます。もし、Anniversary updateを適用してなんらかの不具合があるようでしたら頑張って最新のシステム用更新ファイルを適用させてみてください。それで多くの問題は解決されるのではないかと思います。また、Windows updateの表記はあまりあてにならないので、タスクマネージャーなどでパソコンの状態を確認することは必須だと思います。今回のケースもまだ次回の更新ファイル適用時の状態を見てみないと修正できているかどうかわかりませんが、システムの更新ファイルを適用してダウンロードができるようになったのではないかと思っています。

 

ヌンチャクモーションについて

なんとなくヌンチャクのモーションを作ってみたくなり挑戦してみました。動画にしたものは、ツイッターにアップしました。

  

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下のリンクをクリックしてご覧ください                                   

 

せっかくなので今回は備簿録的にこのモーションの解説を行います。

 まず、モーションを作っていて立ち止まったのは、ヌンチャクの持ち手を替えた時にモーションが作れなくなることです。MMDに使うモデルはボーンという骨格を順番につないでそれの変形でモーションを作るのですが、これは上位のボーンから下位のボーンへ一方向につながるもので、下位のボーンから上位のボーンへは動きを伝えることがででません。私が取りあえず作ったヌンチャクモデルは、持ち手の一方からもう一方の持ち手までボーンがつながっているものでした。そのため、持ち手を替えた時、上位ボーンの方向に動かすことができないのです。これは(構造は違いますが)鞭の動きをイメージしていただければわかりやすいと思います。鞭の持ち手から先の方には順番に動きが伝わっていきますが、鞭の先を持って動かしても手元だけしか動かせませんよね。

どうやらヌンチャクのモデルのつくり方にポイントがあるようです。単純に一方向のみのボーン構造では無理があるようです。う~ん、それじゃ両方向にボーンがあればいいのですね・・・。(ただし、同じ部分についてはボーンは1つだけしか使えません)

持ち手をつなぐ紐の真ん中まで両方向からボーンを向ける形も検討しましたが、これでは持ち手側しか動かないので使えません。

 一方向にしか動かせないのなら、持ち手を替えた後のモーションに対し別のヌンチャクモデルを使い、表示・非表示を繰返せばモーションを作ることはできるでしょう。 この方向でヌンチャクモデルの形式を検討しました。モーションの作りやすさからモデルはできればひとつにしたいと思い、次のようなモデルにしました。

 

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 これはひとつのモデルの中に同じヌンチャクをふたつ作っています。本来は位置も同じところにあるのですが、ここではボーンがわかりやすいようにずらしています。ちょっとわかりにくいですが、ボーンは青い矢印の方向に向かっていて、一方の持ち手側で反対方向に向っています。これをヌンチャクを持ち替えるまでのそれぞれのモーションに対し使い、一方が表示されている間は他方が非表示になるようにしてモーションを作りました。

 

 

今回の作業は、MMDの外部親機能(ふたつのモデルをMMD上で連結し動かす機能)を使って作成しました。外部親機能は便利な機能ですが、持ち替えるたびごとにフレーム登録が必要なので、そのたびにモデルの表示画面を切り替える必要があり持ち替えなどが頻繁にある場合は手間が多くなります。また、作成したモーションを新たにモデルに読込んで作業をする場合はそれぞれのモデルにモーションを読込んだ後の調整も場合により必要になります。こういったことからモーションが複雑で持ち替えなどが多い場合はふたつのモデルを予め合成し、ひとつのモデルとした方が作業が簡単になるかもしれません。今回の動画ではかくし芸ということでウタさんにはお手玉をやってもらいましたが、これは三個のお手玉の持ち替えが多い上に、お手玉のモーションが少しずつずれていてモーションのコピーが使えず作るのに時間がかかりました。

 MMDでモーションを作る場合、実際の動きらしく動かすにはいろいろ工夫が必要です。それはMMDで使うモデルが実際のものに比べ簡略した形で作られているためです。実際のものに近いモデルを作るのには時間がとてもかかり大変です。また、パソコンの処理能力が高まったといわれる現在でも、実際のものと同じくらい精緻なモデルを動かすのは負荷がかかり過ぎます。そのため簡略化した(制限のある)モデルになるのですが、それを実際のものらしく動かすには、そのギャップを埋める何かを付け足す必要があります。それがおそらく創意とか工夫とかというものだと思います。